
 エンビー達の逮捕により、一連の事件にGC社が関与していると確信した政府はマリア、ゴールデン、そしてこの私、ストローマンからなるPWチームにGC本社への直接攻撃を命じた。本社はゼノビア島最深部スカムシャフトに存在し、そこに至るまでにはA5地区を通過しなければならない。このエリアはスラムと化しており、他に行き場の無い人々が虫のように身を寄せ合って生きている。そして…どうやら我々を倒したものに莫大な賞金が出るらしい。すべての住民がさまざまな兵器を駆使して我々に襲い掛かってきた。我々は彼らを排除する。指令どうりに。…悲しい街だ。ここに大地の声は何も聞こえてこない…。
違法兵器の製造販売を行っている業者は年々増加しており
それを取り締まる当局との間で際限の無いいたちごっこが繰り広げられていた。GC社においても、いつ武装監査部が乗り込んでくるか予断を許さない状況で、それに備えて急遽開発配備されたのが拠点防衛用爆滅機「グラビー」である。同機はGC本社の防御要塞であるA1地区の最終防衛線に配備されており、12本のサブマニュピレーターからの一斉攻撃は一匹の虫すら逃がさないほどの弾幕を形成する。まさに爆滅機の名にふさわしい機体といえよう。


GC本社社長室に踏み込んだ成功したアタシ達は、早速奴のハゲ頭に照準を合わせ引き金を引き絞った。しかし、信じられるか? あのハゲの野郎、社長机を要塞化してやがったンだ! …まんまと逃げたつもりだろうが、そうはいかない。このショーティーさんを怒らして無事でいたやつぁいないんだ。と、息巻いて突き進んだアタシ達の前に現れたのは謎の緑色をしたカプセル群だった。しかも一部のそれには人影らしいものが動いているのが見える。…奴等…いったい何をやってやがったんだ? そして驚くアタシ達の前に姿を見せたのは…。
人の生命力をエネルギー化する「マスター・カプセル」をエネルギー源としたGC社の秘密実験機。同カプセルにより従来では考えられないほどのエネルギーゲインを実現しており、その巨大な機体を浮遊させることに成功している。もっとも稼動実験も行われないままゼロコップ達に踏み込まれたため、ぶっつけ本番でギガヤマ社長自らが操縦。その類まれなる生命力ゆえか、予測値をはるかにオーバーする出力を記録したものの、稼動数分後に緊急脱出ユニットを除いたすべての部分が完膚なきまでに破壊され、有効性についてははっきりしないままとなった。とはいえ、AIのサポートによる複数兵器の同時使用などで、個人操縦の兵器による単位時間当たりの攻撃力としては世界最高クラスであったことは間違いない。
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